12月12日の話

今日は12月12日

私・佐藤まどかは、毎年この話を思い出します。

 

子供のころ、関西に住む祖父は、

毎年「十二月十二日の水」と半紙にいくつも書いて

家中の水場(お勝手、トイレ、お風呂など)の

水の出てくるところに「おふだ」のように貼っていました。

子供のころは、「これなあに?」と聞いても

「おまじない!」と聞かされていたので

「フーン」と思う程度でした。

 

東京生まれ、東京育ちの私には、

友達の家に遊びに行っても

これを見かけることは皆無でした。

が、祖父の家、関西の親せきの家には

ほぼ貼ってあり、ある時親せきのおじさんに聞くと、

火事除け・泥棒除け・水難除けと聞き、

なぜ十二月十二日なのか?

 

調べてみると、十二月十二日は、

大泥棒、石川五右衛門が釜茹での刑で亡くなった命日。

つまり泥棒除けが一番古くから言い伝えられているようです。

そして乾燥する季節であることから、

注意喚起で火事除け、

水難除けは北海道の開拓者(関西から多く開拓民)が、

やはり注意喚起で貼っていらっしゃったようですね。

 

毎年この日になると思い出す祖父との思い出です。